FIGARO MARIAGEシェフ特集 川越達也シェフ

シェフ特集(Featuring Chef)-川越達也シェフ(代官山 TATSUYA KAWAGOE)

随分前からコアな料理通の間でも話題のイタリアンの新鋭、代官山『タツヤカワゴエ』川越達也シェフ。昨年6月に6年目を機に代官山へと店を移して1年を迎えます。誰もが再開を待ち望んでいたかのように、予約が取れにくいお店となり、テレビ・雑誌でも見ない時はありません。4月からフジテレビ『わかってちょーだい』内『おしえて うれしぴ』にも出演中。同番組の初収録を終えたばかりの川越シェフに、インタビューしてきました。

 

新鋭イタリアン TATSUYS KAWAGOE

フレンチ、イタリアン、日本料理と修行を積んだ川越シェフが繰り広げる料理は、どこか和にも通ずるような繊細感の伝わる独得の発想から生まれるイタリアンです。口の中で繰り広げられる料理の味を、より立体的に魅せるような器に美しく盛り付けられています。独自の美的センスで高さを演出したり、形の違う器を重ねるような女性好みのプレゼンテーションだけではなく、平面的な器にはまるでキャンバスのように温かい色で皿いっぱいに料理が描かれます。
訪れるたびに二度と同じものはない驚きと、失われる事のない確かな味とセンスに、誰もが魅了されるのでしょう。コース内容も10皿と贅沢にして、一皿一皿が程よい量で楽しめる独得の構成も、日本の料理界では新しいが実は誰もが待ち望んでいたスタイルだったのかもしれません。
シェフが大切にしているもうひとつのポイントが「香り」。料理なのですから当たり前。ですがシェフの場合は、嗅覚がとても鋭い。お店に入って来た人が、誰か分かってしまうこともあるそう。鋭いだけでないシェフのセンスある嗅覚は、料理だけに表されているわけではないので、是非お店で実感してみてください。

誰もが魅了されるTATSUYA KAWAGOEの料理
 

レストラン TATSUYA KAWAGOE

フィガロ・マリアージュのコンセプトでもある「こだわり」を「おもてなし」として表現すること。川越シェフの表現は、皿の上だけにとどまりません。日々施工現場に通い完成された店内の照明は女性が美しく見える角度に設定されている。ゆったり腰掛けられながらも埋もれすぎず、食事に集中できるイスもシェフの特注です。テーブルを飾る皿やグラス、装花選びに至るまで、形だけに留まらず素材感や見た目で感じられるやわらかさ等、シェフは細部まで計算し、おもてなしを表現しています。「流れるような穏やかな時間の中で、起承転結のあるコース(流れ)を楽しんでほしい」という想いの込められたTATSUYA KAWAGOEのロゴに吹き込まれた想いが、全て一体になって実現されているのです。
そして仕事の合間もコックコートの多少の汚れも許さず、清潔感を保つよう油断しない。いかなる場面でもイメージを崩させない。シェフがイケメンやイタリアンのプリンチペ(王子様)と呼ばれているのは、シェフの高い意識や緊張感にあると感じます。(シェフごめんなさい。あくまでも顔も素敵ですよ!)

細部までこだわりのあるTATSUYA KAWAGOE店内
 

デザイナー TATSUYA KAWAGOE

若くして店を構えた時期、代官山で再開したタイミング、料理人ながら経営者としても成功していることから、先見の明や潔さを感じさせられます。そんなシェフが大切にしていることは3つ。「人と違うことをして、それを貫く」こと。レストラン業界ではあまりない自分の名前を店名にすることも、並大抵の決断ではなかったはずです。2つめは「毎日一生懸命やる、日々一生懸命できる元気な状態でいられることに感謝する」こと。最後が「目標は高く設定する」こと。「今は料理というステージに自己表現をしている。ただ、これはひとつの場で、まだまだ新しい分野でも自分というものを発信していきたい。」と語って下さいました。
シェフの夢『デザイナー タツヤカワゴエ』は、「まず、厳しい世界で多くのスキルを要する『料理人』の認知を広め、日本での地位を確立する」ことが一つめの目標。そしていつの日か、自分のつけている香水や身の回りのものの中に『タツヤカワゴエ』がある日が来るのかもしれないと、楽しみになりました。

さらなる高みを目指す川越達也シェフ
 

ホームページでは、『ヴァニラ・カワゴエ』というお菓子やさんも展開。いずれは和と掛け合わせたものや、店舗展開も考えているそうです。5月2-7日のGWには、新潟三越『イタリアフェア』でトークショー・料理のデモンストレーション。トークのテーマは考え中とのことでしたが、『東京レストラン事情の昨今』をご予定。日本語語彙力の少ない(失礼しました!)シェフの「昨今」という言葉は、「B’Zの曲で覚えました!」とこっそり教えてくれました。

 

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